これからの教育はどうあるべきか

 今の教育は工業化社会のコードに支配されています。そのコードとは、工場でものを大量に、かつ、安価に生産するためのルールです。具体的には規格化、同時化などのルールです。規格化されなければ大量生産をするために非効率です。また、同時化しなければ、流れ作業の中で滞留が起こります。これが学校でも適応されています。学習指導要領という規格化された知識・技能を子ども達は一律に学びます。学校での学習は時間割にしたがって、全学年が一斉に始め、終わります。これによって一定の知識・技能を持った人材を、学校のマンパワーを効率よく使いながら、大量に生産することが出来ます。しかし、今の日本は工業化社会では生きられません。何故なら、中進国が台頭してきました。人件費の高い日本はそれらの国には勝てません。だから、工業化社会の製品・サービスではなく、高付加価値の多様な製品・サービスを限られたユーザーに提供するようにしなければなりません。従って求められる人材も変わります。そのような時代において、金太郎飴のような均質な知識・技能の人材は求められません。その結果、現在、新規採用者の中に占める非正規雇用の割合が高くなっているのです。
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